郵便局改装し、鉄道ホールに 新デザインで尊厳回復

 28日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は27日、マンハッタン区のペンシルベニア駅西側に隣接するジェームズ・ファーレー郵便局を改装してできる、新しい鉄道駅の計画を発表した。
 2003年に亡くなったダニエル・パトリック・モイニハン元上院議員の名にちなんで「モイニハン鉄道ホール」と名付けられるこの駅は、ロングアイランド鉄道(LIRR)とアムトラックの駅として誕生する。25万5千平方フィート(約2万3700平方メートル)の敷地内には、小売店舗やオフィススペースも備わるという。
 1910年に完成したネオクラシック様式の旧ペンシルベニア駅は、ニューヨークを代表する建造物だった。1963年にマディソン・スクエア・ガーデンの建設に伴い取り壊された後、「地下墓地」と揶揄される現在の薄暗い印象の建物に至っている。このことから、1965年に歴史的建造物を保存する法律を通して、委員会が設立されるほどだった。
 知事は、「光が差し込むガラス天井の明るいデザインで、ゆったりとした空間を提供する」とし、「ニューヨークの尊厳を取り戻す」と力説した。

改装される予定のジェームズ・ファーレー郵便局 (photo: Jim.henderson)

改装される予定のジェームズ・ファーレー郵便局 (photo: Jim.henderson)