9月29日付のNY1によると、ニューヨーク市内に住む低所得者の健康維持プログラムの一環として、低所得者向け集合住宅(プロジェクト)の敷地内で、野菜を栽培する新たな取り組みが行われているという。
「グリーンシティフォース」は、住民の健康を守るため、市内で所得水準が低い地域から選ばれた12地区で市住宅局(NYCHA)が始めたプログラム。低所得者住宅に暮らす住人から募った参加者らが、使われていなかった土地を耕作し、ケールやバジル、トマトなどの野菜を育てる活動を行っている。住民らに健康的に体を動かし、また健康的な食材を口にする機会を増やしてほしいという狙いがあるという。既に2エーカー(約8100平方メートル)の土地が野菜畑に変わり、ここで採れた野菜などは住人や堆肥を提供した協力者に無料で配られている。NYCHAのコミュニティーリーダーによると、「最初はなかなか周辺住民の理解が得られずにいたが、今ではこの取り組みを理解し、協力者も増えてきた」といい、次に何を育てるか計画する住民もいるという。
プログラムが開始されてから1カ月ほどしか経っていないが、既に775ポンド(約350キログラム)の生産物が収穫された。