5日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク市内の空港周辺で配車サービス「ウーバー(Uber)」を利用しようとした客が、ウーバーに扮した偽の車に乗り、ぼったくりに遭う被害が多発しているという。
これらの事件は、ラガーディア国際空港(LGA)やジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)で報告されており、偽ウーバーの運転手は空港のタクシー乗り場で待つ客に、65ドル(約6700円)程度でマンハッタン区内まで行けると声を掛ける。そこで乗ってしまうと、本来ウーバーには設置されていない運賃メーターの金額が走行中にどんどん上がり、下車時に客が当初の提示金額よりも高額となった運賃の支払いを拒否すると、ATMまで連れて行くなど、強引に支払いを迫る運転手もいるという。
市のタクシー&リムジン委員会(TLC)によると、マンハッタン区内への運賃は本物のウーバーであれば、40ドル(約4200円)ほど。配車から支払いまで全てスマートフォンの専用アプリを使うサービスの仕組みを知らない人が特に狙われやすいという。また、TLCはこのような犯罪行為を取り締まる場合、現在の罰金制度だけでなく懲役を科す必要もあると訴えた。