6日付のエーエム・ニューヨークによると、自由の女神博物館が2019年、リバティー島にオープンするという。
自由の女神に隣接して開館するこの博物館は、米国における移民の歴史と自由の女神が持つ意味を広く紹介するための施設。屋外には女神像とマンハッタンを見渡せる展望台が建設されるほか、女神像がかつて右手に持っていたオリジナルのたいまつも展示されるという。また、女神像が建てられた1870年から現在に至るまでの歴史を振り返るドキュメンタリー映像も公開される予定だ。
同博物館は、同島を管理するNPO団体、自由の女神&エリス島基金がニューヨークのマイケル・ブルームバーグ前市長やファッションデザイナーのダイアン・フォン・ファステンバーグ氏のほか、コカコーラ社からの出資を得て、約7千万ドル(約72億4千万円)かけて建設される予定。
2001年に起きた米同時多発テロ以降、女神像の内部見学が制限されるようになり、1年間に同島を訪れる約430万人のうち、王冠まで上れる人はわずか7%ほどしかいないという。博物館の建設担当者は「内部見学ができなくても、リバティー島での最高の思い出を作ってもらいたい」と話している。