10日付のニューズデーによると、2012年米東部に甚大な被害をもたらしたハリケーン・サンディと同等の大規模な天災が、これまで予測されていたよりも頻繁に起きる可能性が高いことが、最新の研究結果により明らかになった。
このほど発表された、米科学アカデミー紀要の「1800~2100年のハリケーン・サンディ、洪水頻度上昇」の共同執筆者であるラトガース大学のベンジャミン・ホートン氏は、「地球温暖化による海面の上昇と気候変動が影響し、これまで400年に1度と推定されていた大型ハリケーンが襲来する確率が、20年に1度へ上昇する可能性がある」と述べた。
同調査によると、この状態が続けば、ニューヨーク市沿岸地域がおよそ9フィート(約2.7メートル)の洪水に見舞われる可能性が、3~17倍高くなるという。同氏はまた、大規模天災が起きる時期は予測できないが、温室効果ガスの量を減らさない限り、より頻繁になるだろうと主張した。
同研究の指導的立案者は、プリンストン大学のニン・リン氏で、ラトガース大学のロバート・コップ氏およびウッズ・ホール海洋研究所のジェフ・ドネリー氏も名を連ねている。