“JFK産ミルク”誕生へ 市内スーパーや学校にも提供

 11日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ジョン・F・ケネディー国際空港(JFK)内の空き地に、240万ドル(約2億5千万円)かけて乳製品工場を建設する計画がこのほど明らかになった。
 クイーンズ区ジャマイカに本拠を置き、ニューヨーク州のアップステイトやニュージャージー州にも製造工場を有するバートレット・デイリー&フーズサービス社は、現在ニューヨーク市が所有する土地を長期にわたって借り、牛乳などの乳製品を生産する工場の建設を市に申請した。
 この工場で生産される“JFK産”の新鮮な乳製品は、市内のスーパーマーケットで販売されるほか、学校やホテルなどでも提供される予定。市経済開発公社のマリア・トレス=スプリンガー代表は、「これにより、クイーンズやブロンクス区を中心に、新規も含めて250人の雇用が生まれる」と歓迎している。
 市では、140万ドル(約1億4500万円)の税優遇措置を認める予定だが、今後25年間に530万ドル(約5億5千万円)の税収入を見込んでいる。計画の実行に当たって必要な市当局の承認も、今のところ問題なく得られるという。
 エルムハースト・デイリー社が8月に、市内での牛乳生産を中止すると発表したばかりだった。

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