11日付のトライベッカ・パッチによると、ニューヨーク市議会は、サーカスで野生動物の使用を禁止する条例案について公聴会を開くことに合意した。
ロージー・メンデス議員が提案した同条例案は、正式許可を受けた動物園や研究施設、宗教儀式、教育または保存に関連するプログラム以外で、珍しい種類の動物や野生動物の展示を禁じるもの。
条例案支持派によると、サーカスで使用される動物の多くは虐待を受けたり家族から引き離されるなど、娯楽目的のために不当に扱われているという。一方、条例案反対派は、サーカスで動物は適切に扱われており、これが施行となれば数千人が職を失うと訴えている。
市議会衛生委員会で委員長を務めるマンハッタン区のコリー・ジョンソン議員が公聴会を計画したことを受け、過去数年間にわたりサーカスの動物問題について提唱してきた動物権利擁護団体NYCLASSは、「メンデス議員の10年以上にわたる活動の末、市議会はようやく話を聞く気になった」と述べた。
サーカス業界は、「この条例案は動物の福祉を推進するものではなく、人間と動物の素晴らしい結び付きを目にする機会を奪うもの」と批判している。