大塚 洋一(Gulliver USA) 車の豆知識 第53回「警告灯について」

 今回はクルマの警告灯(チェックランプ)についてお話しします。
 まず、代表的なのはマルファンクションチェックランプ(チェックエンジンランプ)です。これが点灯するとき、考えられる理由は約3千もあり、その内容は走行に支障が出るものからセンサーなどの誤感知で実際の運転には支障のないものまで、さまざまです。しかしながら、実際に目にすると「エンジンに異常があるのかも!?」と不安になってしまいますよね。いずれにしてもこれが点灯した場合は、念のため近くの工場で点検してもらうことをおすすめします。
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 ここで豆知識です。前述のマルファンクションチェックランプ以外にも、運転席前のメーター機器内部に表示される警告灯にはさまざまな形をしたものがありますが、実はその「色」で緊急度が区別されていることはあまり知られていません。例えば、マルファンクションチェックランプはオレンジに点灯しますが、オイルプレッシャー警告灯は赤く点灯します。これは各車の取り扱い説明書やメーカーのオフィシャルリリースにも明記されています。オレンジで表示されるものの場合は、「すぐに工場に持って行き、点検してください」とされており、赤色で表示されるものの場合は、「(安全な場所で移動した後)すぐに運転(エンジン)を止めてください」とされています。
 最近のクルマでは、これらのアイコンで表示するのではなく、メーター内の案内メッセージで表示されるものもあります。この場合、表示されている文字やバックライトの色が<白(または黒)→黄→赤>の順で緊急度と重篤度が高くなります。また、<点灯→点滅>と重篤度が上がります。マルファンクションチェックランプ(チェックエンジンランプ)が点滅しているときは、ほとんどの場合、目に見えたり音が聞こえるなど、五感で感じられる異常が起きているはずです。この場合もクルマを停めて整備工場かディーラーに相談しましょう。
 日本ではあまり見ることがなかったこれらの警告灯ですが、国土が広く自然と走行距離が伸びてしまう米国では、これらを見る機会も多くなります。走行中に点灯して初めて見る警告灯に慌ててしまわないよう、事前に取り扱い説明書やメーカーのオフィシャルリリースで、どんな種類の警告灯があるのかを確認しておくのがよいでしょう。


プロフィール
大塚 洋一
2004年に(株)ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に(NY店店長兼務)。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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