NY市で分離手術に成功 結合双生児、世界で59例目

 14日付のUSAトゥデーによると、ニューヨーク市内の病院の医療チームは同日、結合双生児の分離手術に成功した。母親のニコール・マクドナルドさんが、フェイスブックで明かした。
 生後13カ月のジェイドン君とアナイアス君は、頭部で結合された頭蓋結合体として生まれた。分離手術はブロンクス区にあるモンテフィオーレ医療センターで行われ、過去に7回同様の手術を担当したことのあるジェームス・グッドリッチ医師が執刀した。脳の血管や細胞の一部を共有しており、ひとつ間違えば重大な脳障害を起こしたり死亡する可能性もあるため困難を極めたが、16時間に及ぶ手術は無事に終わった。
 しかし、術後少なくとも1週間はチューブを挿入されたままで、その後の健康に保証はないという。「2人の赤ちゃんの母親になれてとても幸せ」と、ニコールさんは述べたが、「不安が募り、ありがとうの一言も発することができないほど重苦しい気分」というのが本音だったといい、「いつか心から喜べる日が来るのを心待ちにしている」と胸の内を明かしている。
 結合双生児の分離手術は1952年から行われており、今回の手術が世界で59例目だという。

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