大型車両にスピード制御装置 死亡事故の減少目指し

 16日付のCBSニューヨークによると、ニューヨーク州選出のチャールズ・シューマー上院議員はこのほど、大型車両による死亡事故を減らすため、スピードを制御する自動ブレーキの設置を義務付ける法案を州議会に提出した。
 同案では、車両総重量が2万6千ポンド(約11トン)以上の大型車両に、時速65マイル(約100キロメートル)を超えた場合自動的に作動するブレーキを設置する。2014年に州内で起きたトラックによる事故約1万件のうち、スピード違反が原因の事故は990件あったといい、同議員は「トラックやバスなどの大型車両の速度超過は非常に危険で、歩行者を守るためにも自動ブレーキ装置は必要だ」と訴えた。
 米国トラック協会によると、トラックが絡む死亡事故の約30%は速度超過が原因で、既に全米の70%を超えるトラック運送会社が自動ブレーキ装置を導入しているという。
 一方で、あるトラック運転手は「各州によって制限速度は異なる。最高時速を制御するのはおかしい」と反対意見を述べている。また別の運転手は「運転中に携帯電話を使用している一般のドライバーを先に取り締まるべき」と、大型車両だけに設けられるルールを批判した。

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