第八回 建築とバー経営のプロ「宮本愛子」さん
毎月焼酎好きで有名な各業界の「プロ」をゲストに迎え、焼酎と言ったら「この一本!」を選んでいただくこのコーナー。さらに焼酎にまつわる人生エピソードを焼酎ソムリエ大竹彩子とインタビュー形式で語っていただきます。焼酎のプロと各業界のプロの焼酎トークお楽しみください。
−−今回は日本からお呼びした株式会社AMU代表取締役、宮本愛子さんです。2011年に30歳という若さで建設会社を起業、現在では麻布十番に芸能人御用達のバーとスポーツジムも持つやり手の女性企業家でいらっしゃいます。一級建築士などの資格を持つ建築の「プロ」である宮本さんは、お酒が好きなことからご自身でバーまで作ってしまったとのことですが。
宮本: 元々大手建設会社で働いていたころ、給料のほとんどが飲み代でした(笑)。それなら自分でやった方が早いかなと。
−−しかも麻布十番に。本当にすごいですね。そんな宮本さんのお酒との出会いは?
宮本: 福岡出身だから小さいころから周りにたくさん飲み屋があって、だからお酒はとても身近な存在。最初はサワーとか酎ハイとかだったかな。そのうち社会人になって、接待などでワインやシャンパンをよく飲むようになりました。
−−焼酎はどんなときに飲みますか?
宮本: 酔いたくないときかな。翌朝が早い日とか。
−−宮本さんにとっての「この一本!」は?
宮本: 麦焼酎の「中々」。初めて飲んだ焼酎だし、今でも好き。
−−バーの経営者から見た焼酎の魅力は?
宮本: ワインや日本酒と違って飲み方の幅が広いから焼酎1つあるだけでメニューが広がる。ローカロリーで太りにくいのも女性の味方ですね。フランス料理には難しいかもしれないけど、ほかの料理には大概合わせられるのも良い。オールマイティーです。
−−まさにそうですね。
宮本: 唯一、もっとラベルがお洒落なら女性も注文しやすいのに、とは思うかな。
−−さすが女性経営者として、女性のお客様目線で考えていらっしゃいますね。きっと東京でも男女問わず人気者でしょうね。
宮本: うーん、経営者になって得るものもあれば失ったものも…。かわいげがなくなっちゃうし、どうしても恋愛と遠ざかってしまう。でも女性スタッフや女性のお客様の相談を聞いてあげられるのはうれしい。
−−宮本さんにとってビジネスとお酒とはどんな関係だと思いますか?
宮本: バー経営に限らず、どんなビジネスでも相手とお酒を一緒に飲むと話が弾んだり、話題が広がったりして、同時に心の底が見えたりする。飲めない人はそれが見えなくて、ビジネスが生まれにくいこともある。全てに当てはまるわけではないけど、飲まないと始まらない関係もあると思います。
−−ありがとうございます。そんな建築とバー経営のプロ「宮本愛子」にとってお酒とは?
宮本: 「友達」
「中々」麦焼酎
(株)黒木本店(宮崎県) 原材料:麦・麦麹
上品で香ばしく、ほんのり甘い穀物の香りを持つ。キャラメルの様な風味が繊細に口中に広がり、程よく軽やかさのある味わい。穀物の甘やかさが主体となり、終始優しく香ばしい余韻を持つ。
大竹彩子
東京都出身。2006年、米国留学のため1年間ミネソタ州に滞在。07年にニューヨークに移り、焼酎バー八ちゃんに勤務。13年10月に自身の店「焼酎&タパス 彩」をオープン。焼酎利酒師の資格をもつ。
焼酎&タパス 彩
247 E 50th St (bet 2nd & 3rd Ave)
212-715-0770 www.aya-nyc.com