21日付のNY1によると、ニューヨーク市は、市内に生息する野生動物との共生を図る啓発活動を同日から開始し、「野生動物だってニューヨーカー」というコピーで市民に呼び掛けている。
「ワイルドライフNYC」キャンペーンは、シカやコヨーテなど野生動物の市内での生息状況や、それらと遭遇したときの対処方法などの情報を発信するもの。現在、スタテン島ではシカの生息数が急増しているほか、マンハッタン区内でもコヨーテやスカンクなどの野生動物が頻繁に目撃されるようになり、「処分して欲しい」と訴える市民も一部にはいるという。
しかし、ある野生動物保護団体は、「住宅街に出没するのは、誰かが餌付けしている場合もある。野生動物を見かけた場合は、まずはむやみに恐れたりせず素人が対処しないように」と、野生動物への対応方法について説明した。
市は地下鉄駅構内などにポスターを掲示するほか、開設した公式ウェブページでは、野生動物の目撃情報を交換できる。ビル・デ・ブラシオ市長は、「野生動物たちの生態を理解し、安全に留意しつつ、多くのニューヨーカーに共に暮らす土地への理解を深めてほしい」と述べた。