10月28日付のDNAインフォによると、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)の敷地内にあるファッション専門の本屋が閉店予定にあり、有志の学生たちが本屋の存続を求め、このほど署名活動を始めたという。
マンハッタン区西27丁目のキャンパス内にある「ファッションデザイン・ブックス」は、同校に通う学生たちが頻繁に利用する本屋。店長の話によると、賃貸契約が切れる11月15日に閉店する予定で、契約更新を不動産会社と交渉した際、本屋が提示した金額より高い賃貸料を提示したFITが新たなテナントとなり、閉店せざるを得なくなったという。
FITは、本屋跡地を学生のために活用する計画だが、学生たちからは小さな本屋を閉店に追い込んだと批判の声が上がっている。「高額な賃貸料を払う前に、授業で使う施設や教材を修理して欲しい」と話す織物設計科のアマンダ・トネーリさんは、本屋の閉店を阻止する署名活動を始め、既に400人分の署名を集めたという。FITは、本屋を閉店させた事実はないと説明しているが、閉店すれば、比較的高い値段で教材を提供する大型書店で購入しなければならず、学生たちの理解を得るのは難しそうだ。