2日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市経済開発公社(NYCEDC)は1日、クイーンズとブルックリン区を結ぶ路面電車計画「クイーンズ・ブルックリン・コネクター」(BQX)についての進捗状況を発表し、今年2月に報告したルートを変更することを明らかにした。
NYCEDCのアリシア・グレン住宅・経済開発担当によると、住宅地や企業、地下鉄駅の位置などを考慮した結果、走行ルートを内陸部に変更したという。例えば、ダウンタウン・ブルックリンでは、電車がティラリー通り沿いをコート通りまで走ることで、地下鉄への乗り換えがより便利になる。
しかし、乗り換えに利点がある一方、既存の道路に路面電車が走ることで、一般車両用の道幅が狭くなるのでは、という懸念が浮上している。NYCEDCは今月、地域住民と話し合いを行う予定だが、道路に新たに線路を引いて電車を走らせるくらいであれば、専用レーンを建設してバスを走らせる方が実現性が高いといった別の意見も上がっているという。
ビル・デ・ブラシオ市長も積極的にBQX計画を推し進めており、総工費25億ドル(約2580億円)をかけ、2024年開通を目指している。