2日付のNY1によると、6日に第40回目の開催が予定されている、ニューヨーク市で最大級のイベントの1つ、ニューヨークシティ・マラソンに向け、市警察(NYPD)は、厳重な安全対策を講じている。
当日には、約5万人のランナーと200万人以上の見物人が参加することが予想されており、NYPDの制服警官数千人が、市内5区の26.2マイル(約42.195キロメートル)にわたるマラソンコースで警備に当たる。新たに結成された危機対応司令部および戦略対応部隊も、今回初めてパトロールするという。また、港湾課の警官が各橋に配備され、航空隊が上空から屋上やコースの監視に当たり、テロ行為検知などの特別な訓練を受けた警官と、多数の覆面警官が私服姿で群衆に紛れて安全を守る。
これら厳重な警戒態勢は、2013年のボストンマラソン爆弾テロ事件や、今秋にニュージャージー州で起きたパイプ爆弾爆発事件、市で起きたチェルシー爆発事件などで得た教訓を反映させたものだという。NYPDは、「ニューヨークシティ・マラソンの無事の開催と街を危険から守る役割を担うのは警察だけではない。ランナーも見物人も一般市民も、不審なものを見かけたら、警察に連絡するように」と呼び掛けた。