4日付のエーエム・ニューヨークによると、ニュージャージー州で3年前に起きた「ジョージワシントン橋報復渋滞疑惑」を巡る裁判で同日、事件当時、同州のクリス・クリスティ知事の首席補佐官を務めていたブリジット・ケリー元被告および同橋を管掌するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)の副事務局長を務めていたビル・バローニ元被告が有罪判決を受けた。ニューアーク連邦裁判所は、詐欺罪や共謀罪、同州フォートリー市民の公民権を剥奪した罪など、全ての訴因について有罪とした。
2013年9月、2人は共謀して数日間にわたり同橋の一部車線を閉鎖し、故意に渋滞を引き起こしたとされる。閉鎖は、前年に行われた知事選でクリスティ知事を支持しなかった、フォートリー市長に対する政治的報復とみられている。ケリー元被告の弁護士は、担当判事が陪審員からの質問に対し有罪に導くような返答をしたと批判し、元被告らは控訴の意向を表明した。
知事は、閉鎖について事前に知らされていなかったと主張し、事件への関与を否定している。
マンハッタン区とニュージャージー州を結ぶ同橋は、年間1億200万台の車両が利用する世界で最も多忙な橋だという。