7日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市議会のダイアナ・リチャードソン議員が5日、自身の12歳の息子に暴力を振るっていた容疑で逮捕された。児童虐待防止活動に取り組んでいた議員の逮捕ととあって、世間を驚かせている。
4日夜、ブルックリン区の市警察(NYPD)第71分署に、「母親にほうきで殴られ、腕にけがを負った」と12歳の男児が駆け込んで来たという。その後のNYPDの捜査により、男児の母親は、同区選出のリチャードソン議員であることが判明し、議員はすぐに児童虐待の容疑で逮捕された。
シングルマザーである同容疑者は、2015年から市の児童相談所の担当者として児童虐待容疑を防止する活動を積極的に行っていた。昨年2月には、虐待が疑われる児童について教師からの報告を徹底する法案を発表していたほか、情報を厳密に管理する方針や早い段階から虐待を察知するための幼児プログラムを導入する取り組みを推進していたという。
NYPDによると、議員は容疑を認めており、「息子が学校の作文を書くのを嫌がり口論になった」と話し、罪を認めている。市は事件について正式なコメントを