CUNY学生、麻薬で懲役6年 「人気者になりたかった」

 8日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市立大学(CUNY)バルーク校に通う学生が中国から密輸した麻薬を販売した罪で起訴された事件で、ブルックリン区連邦裁判所は7日、懲役6年の判決を言い渡したという。
 ダーレン・モシュー元被告(24)は、2014年に合成麻薬の一種であるMDMAの原材料となるα-PVPを中国から密輸入していた容疑で逮捕された。元被告は、通称「モリー」というMDMAを闇サイトで販売していたことを認め、「幼いころいじめられた経験があり、麻薬を販売することで人気者になれると思った」と動機を明かした。また、元被告は長年うつ病を患っており、「うつ病からくる緊張感や不安感を払拭するために、マリファナを吸うようになってから人生が狂いだした」と述べた。
 麻薬中毒者になってからは、「朝起きてまず最初に考えることも、夜寝る直前に考えることも麻薬のことだった」といい、逮捕されるまで、麻薬の売買で約25万ドル(約2670万円)を儲けていたという。
 過去2年間、元被告は麻薬中毒者への支援を行うボランティア活動に参加し、6年間の服役を終え出所した際は、修士号を獲得したいと話している。

「エクスタシー」とも呼ばれるMDMA(photo: DEA)

「エクスタシー」とも呼ばれるMDMA(photo: DEA)