8日付のニューヨーク・タイムズによると、米大統領選と並行して行われた連邦議会議員選挙で、現職のニューヨーク州選出、民主党連邦上院議員チャック・シューマー氏(65)が、70%を上回る票を獲得し、4期目の当選を果たした。
ドナルド・トランプ氏が提唱する移民政策や慣習に逆らった政治的姿勢を熱心に信奉していた、共和党候補のウェンディ・E・ロング氏に大差をつけての勝利となった。シューマー氏は、今期限りでの引退するネバタ州選出の民主党連邦上院議員ハリー・リード氏の職を引き継ぎ、上院多数党院内総務に就任する。
シューマー氏はブルックリン区出身で、1998年に連邦下院議員に初当選。弁護士であるロング氏は、2012年の同選挙でも共和党の候補として出馬したが、民主党のカースティン・ジルブランド氏に大差をつけられ敗北した。今回の選挙では、政治に素人の運動員を雇い、わずかな寄付金で必要最小限の選挙活動を行い、トランプ氏の支持を当てにしたという。
コネチカット州では、民主党上院議員で現職のリチャード・ブルメンソール氏が、共和党所属で同州議会下院議員のダン・カーター氏に大差で勝利した。