13日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市長選でビル・デ・ブラシオ市長に資金面で大きな貢献をした支援者の男が、経営する会社に関連し駐車違反やスピード違反の罰金を約20万ドル(約2160万円)も滞納した上、支払いを拒否していることが分かった。
ギル・サイグラーは、ブルックリン区内で8カ所の営業所を持つ車のリース会社、シティワイド・オート・リーシングを経営していたが、6月に同社をレンタカー大手のエンタープライズに売却した。同社は、駐車違反だけでも計17万1396ドル(約1850万円)の罰金を滞納していたが、エンタープライズ社はこの負債を受け継いでおらず、サイグラーは「罰金の支払い責任は車を使用していたシティワイドの顧客にある」と主張している。
市ではレンタカー会社に対し、罰金の支払い責任を顧客に譲渡できるルールを設けているが、シティワイドはこれに加入していたものの、譲渡の手続きを行っていなかったため、主張が認められない可能性がある。
市は以前から悪質な罰金滞納者を追跡し、回収のために財産を没収するなどしてきたが、これまで滞納額3位のサイグラーに対し、何の措置も講じていないという。