14日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市の教育関係者がチャータースクールの増加を妨げるため、公立学校の空席数に関し虚偽の発言を繰り返してきたことが明らかになった。
例えば、市教育局(DOE)のエリザベス・ローズ副局長は、公立校の生徒数は増えて余分はなく、空席率が減っていると発言。公立学校内にチャータースクールを併設することはできないことを示唆した。しかし、最近DOEが発表した年次報告書によると、10学区域のうち、チャータースクールが昨年増えた9つで空席は増え、建物利用率も減少している。
チャータースクールを推進する非営利団体、ファミリーズ・フォー・エクセレントスクールズのジェレミア・キットリッジ代表は、市は生徒が公立校から流出するのを阻止しようと嘘をついてきたとし、「今後2年間に50校が開校を目指している。市は協力すべき」と述べた。
これに対しDOEは、「空席があるからといって即併設を承認することはできない」と慎重だ。
ビル・デ・ブラシオ市長は、「優秀な生徒を選ぶことで成績評価を故意に水増する」と発言するなど、ことあるごとにチャータースクールへの懐疑的な姿勢を示している。