15日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク市の北部に位置し、閑静な住宅地として知られるウエストチェスター郡に銃販売店がオープンしたことで、近隣住民が抗議運動を行っているという。
銃愛好家で狩猟家のルイス・ザッキオさんは、同郡ハリソンに銃販売店「L&Lスポーツ」を開店。この店舗は以前研修センターだったため、ザッキオさんは9月半ばに業種変更申請を行い、10月に許可を取得した。
飲食店や空手教室などが入ったミニモール内にある同店は、公立小学校からわずか千フィート(約300メートル)の距離にある。同郡では銃は有害であるとの認識が根強く、2012年に20人の児童を含む26人の死者を出した小学校銃乱射事件が起きたコネチカット州サンディフックからも35マイル(約56キロ)の距離にあるため、これまでに3300人以上の近隣住民らが、銃販売店の立地に反対する嘆願書に署名し、市民集会を開いている。
銃販売店の営業は憲法修正第2条で保護された権利であり、同郡ハリソンの条例でも、銃の販売は禁止されていない。
連邦酒・たばこ・火器爆発物取締局によると、全米で昨年、5万6千以上の免許を受けた銃販売店が登録されていたという。