15日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、クイーンズ区で、警官が銃の暴発事故の報告を怠り、懲罰として銃と警官バッジを没収されていたことが分かった。その警官には、ニューヨーク市警察(NYPD)の労働組合長の息子が含まれていることも分かり、波紋が広がっている。
警官の労働組合、巡査慈善協会(PBA)のパトリック・リンチ氏の息子、 ケビン・リンチ元巡査(23)は、2014年7月にNYPDに入所。元巡査は、13日午後11時ごろ、同区ホワイトストーンで、同僚のロバート・スミロフ元巡査(22)の自家用車に同乗していた。スミロフ元巡査は、最近購入した銃をリンチ元巡査に見せびらかしていたところ、誤って発砲したという。スミロフ元巡査は、この銃の購入をNYPDに届け出ていなかった。
銃弾は車の窓を割り、発砲音を聞いた近所の住人が通報。警官が駆け付けたが、2人は現場を去った後だった。車両の番号から所有者が分かり、スミロフ元巡査は事故を報告しなかったとして停職処分を受けた。今後免職になる可能性もあるという。さらに、元巡査たちは内勤に格下げとなった。
現在のところ、PBAはコメントを発表していない。