22日付のDNAインフォによると、ニューヨーカーの多くが市内に住んでいたいと望んでいるものの、住宅のコスト高が頭痛の種という調査結果がまとまった。
キニピアック大学は1138人のニューヨーカーに電話調査を実施した。それによると、65%が市内にとどまりたいと希望しているが、金銭的に余裕があると答えたのは50%に過ぎなかった。この調査をまとめたモーリス・キャロル氏は、「3分の2の人がニューヨークでの生活を満喫している」としながらも、「生活費が高いという不安を抱えている」と説明する。
金銭を「問題」とした人の割合は、区や人種によって違いがみられた。最も住宅コストを懸念しているのはブロンクス区民の55%で、マンハッタン区民は38%だった。さらに、黒人は57%がコスト高で生活苦と感じているのに対し、白人は42%にとどまった。ヒスパニックは51%だった。
「家賃問題は危機的状況」と述べるのは、スコット・ストリンガー会計監査官。「多くの人が不公平と感じている。ニューヨーカーは追い詰められ、ホームレスに成り果てる」と警鐘を鳴らす。住宅問題の活動家も、家賃に関する法律を改正し、借家人保護を強化すべきだと訴えている。