22日付のNBCニューヨークによると、ニューヨーク州が、医療保険制度改革(オバマケア)の保険取引所(エクスチェンジ)開設のための連邦補助金を過剰受給していたことが、米保健福祉局の監察総監室が同日発表した会計監査報告書により明らかになった。
連邦政府は2010~14年の間に、州に5億7100万ドル(約634億円)の補助金を支払ったが、11年8月~14年4月までに支払われた2億2200万ドル(約246億円)について、州は予定保険加入者数を州の全人口約2千万人に匹敵する数で申請していた。これにより州は、9340万ドル余分に補助金を受け、データの更新を怠ったことから、さらに5500万ドルの過払い金を受けた。これらの補助金は本来、メディケイドに分配されるべきものだという。
同室広報によると、州は、メディケイドおよび子ども向けメディケイド受給者の人数を合算し、当初500万人の加入者に100万人を追加していた。また、本来なら除外されるべき企業医療保険や高齢者向け医療保険制度メディケア加入者約1400万人も加算していたという。
同室は州に対し、受給した補助金の過払い分を返還するか、関連するセンターに適切な金額を分配するよう求めている。