キャンパスでの飲酒事故撲滅 NY州が対策に250万ドル

 28日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同日、州の大学キャンパス内での未成年者による飲酒事故予防対策を250万ドル(約2億8千万円)かけて行うことを発表した。
 ニューヨーク州立大学(SUNY)およびニューヨーク市立大学(CUNY)が有する20のキャンパスにそれぞれ約12万5千ドル(約1400万円)の予算が充てられ、この先5年間にわたり各キャンパスに支給される予定。プログラムの詳細は発表されていない。
 「命の危険すらある一気飲みなどが大学のキャンパス内で頻繁に行われており、学生らを守るための対策が必要だ」と知事は話し、未成年者によるアルコールの過剰摂取はアルコール中毒を引き起こす危険性があるほか、飲酒運転や性的虐待につながるケースもあると警告した。しかし、国立アルコール乱用・依存症研究所が行った最新の調査では、大学生の80%以上は飲酒を経験し、うち約半数が一気飲みをしたと答えていることが判明した。
 対策には州陸運局(DMV)も協力し、9月に入ってから147枚の偽造した運転免許証や身分証明書を学生らから取り上げたという。

Valentin Kold Gundersen

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