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1日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市にある唯一の料理専門高校で、この夏から調理器具が使えず、生徒が実習できない状態にあるという。
マンハッタン区のヘルズキッチンにあるフード・アンド・ファイナンス市立高校では、6月に市教育局の手配でガス配管の修理工事を行ったが、それ以降、オーブンやガスレンジが使えなくなった。6つある調理実習室のうち5つが閉鎖状態で、生徒は料理について教本で学ぶだけだ。
同校を支援する非営利団体のナン・シプレー会長は、「430人の生徒はやる気を失っている。4年生は料理のコンペに参加できず、新入生はなぜこの学校に入ったか分からないとこぼしている」と肩を落とす。
学校は市に何度も掛け合ったが、何の対策も講じられないままだという。同校のロジャー・タージオン校長は、「市は解決のために行動を起こそうとせず、器具が悪いと言い出す始末」と不満を述べ、「われわれは、官僚主義と責任のなすり合いの犠牲になっている」と憤りを隠せない。
同校は、特に低所得家庭の子どもたちに高等教育を与えるモデル校に選ばれている。88%と高い卒業率を誇り、9割の卒業生が大学や専門学校に入学するという。
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