2日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク市教育局(DOE)は1日、市議会で保健教育のカリキュラムについて報告し、市立中学および高校の保健教育内で、性教育の授業では生徒にコンドームの使い方を実演指導するよう教師に求めていることが分かった。
同議会では、性教育は必須指導内容に指定されており、特に高校では市保健衛生局(DOH)と協力し、男性用女性用両方の避妊具の使用法を、授業で指導する規定になっていることが説明された。現場の教師らにとっては、やや気恥ずかしさを伴う難しい指導ともいえるが、DOE広報担当のトーヤ・ホルネス氏は議会で、「保健教育は、性教育を含め包括的なカリキュラムで指導するべきだと考えており、生徒には卒業後の人生で長く役に立つ知識を身に付けてもらいたい」とその重要性を述べた。
DOEによると、今春高校を卒業した生徒のほぼ全員(99.7%)が保健教育を履修しているほか、昨年度には全中学校の74%が保健教育の指導を行ったと報告している。また、市全体で1万5千人いる保健を担当する教師のうち20%以上が、過去2年間に保健教育指導のトレーニングに参加しているという。