私の患者さんに、大の「スター・ウォーズ」ファンがいます。弱冠12才にして、いつも「僕はもう長年、スター・ウォーズのグッズを集めているんだよ!」と話してくれる彼。お父さまがスター・
ウォーズのDVDコレクションを買ってくれたそうです。スター・ウォーズのキャラクターが使う、ライトセイバー(レーザーの刀のような武器)とそっくりに作られたお箸まで持っているのです。
そんな架空の武器としても活躍するレーザーですが、科学の世界ではずっと使われてきました。歯科治療も含めた医療や美容目的の技術として、レーザーの用途はどんどん増えています。いろいろなレーザーの種類とその強度を使い分けることで、どれだけ医療の世界が発展してきたことでしょう。にきびの治療から脱毛、筋肉痛の改善まで、多様な目的で使用されています。私の義理の母が目の手術をしたときにもレーザーが使われました。
歯科治療においては、歯茎の柔らかい粘膜をごくわずかだけ除去する繊細な作業に使うこともあれば、歯や歯茎の骨を削るときにも使います。むし歯治療の際にドリル代わりに使う場合もあります。小さなむし歯の治療なら、レーザーであれば麻酔の注射をしなくて済みます。歯の根を取り除く治療や、歯茎の手術にも使われています。
また、歯科治療においてもう何十年も受け継がれてきた「昔ながらの治療方法」がある一方で、レーザーのようにみるみる進化し続ける治療法も多くあります。治療中に私が、「これからレーザーを使います」と言うと、特に子どもたちの目が輝きます。子どもはハイテクやサイエンスが大好きなものです。
スター・ウォーズに少しでも関連した器具であれば、さらに大喜び。冒頭に出てきたスター・ウォーズグッズコレクターの少年は、歯の定期健診のたびに「むし歯ないの?」と期待に胸を膨らませて聞いてきます。レーザー治療をしてほしくてたまらないのです。幸いなことに、彼の歯は健康で、今まで一度もむし歯になったことはありません。
しかしながら、どんなに彼が望んでも、レーザー治療なんてできれば一生してほしくないです。このまま健康な歯をずっとキープしてくださいね!
Waterside Dental Care
Dr. クララ・リーClara Lee, DDS
ニューヨーク大学歯学部卒業。ニューヨーク大学ブルックデール病院ではチーフレジデントを経験するなど、20年に及ぶ臨床経験は、一般歯科、コスメティック、インプラントを含む。インビザライン認定医。Waterside Dental Care医院長として古山医師とともに、多くの日本人患者を治療。Dentistryをこよなく愛している。
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