イスラム教徒の警官を脅迫 男が「喉を切るぞ」

 4日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市警察(NYPD)は同日、ブルックリン区でヒジャブを着用していた非番の警官を脅迫したとして、クリストファー・ネルソン被告(36)を逮捕した。
 NYPDによると、被害を受けたアミル・エルソカリー巡査は3日午後6時ごろ、同区ベイリッジで車を停めた直後、16歳の息子が知らない男から暴言を吐かれていることに気付いた。巡査は男に近付き、これを制止しようとしたところ、男は巡査に向かって「喉を切る」と脅したり、過激派組織「イスラム国」を含む差別用語を叫んだという。
 被告は、ヘイトクライムおよび人種と宗教に対する嫌がらせの罪で同日に起訴された。
 この事件を受け、イスラム教警官組合は「NYPDは、嫌がらせを行った人物を逮捕した」とツイッターに投稿し、ビル・デ・ブラシオ市長も「エルソカリー巡査は市民の安全を守る、900人いるイスラム教徒警官の1人」と述べた。
 1日には、マンハッタン区で酒に酔った男3人が、ドナルド・トランプ次期米大統領の名前を叫びながら、女性のヒジャブを剥ぎ取ろうとする事件があり、ヘイトクライムとみられる犯罪が頻繁に発生している。
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