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5日付のニューヨーク・タイムズによると、ビルからの落下物が通行人に当たる事故を防ぐために歩道に設置された建築用の足場に関し、近隣住民から批判の声が上がっていることを受け、足場を撤去する案がこのほど市議会に提出された。
ニューヨーク市内に点在する足場は、近隣のビジネスを妨害するだけでなく、ホームレスなどのたまり場となり問題になっている。また、マンハッタン区アッパーイーストサイドにあるビルでは、6年前に足場が設置されたが、ビルに必要な修繕は一向に進まず、足場はハトのふんやごみであふれ返り、不衛生な状態だという。提案では、足場を設置から6カ月以内に、また、工事が開始されない場合はすぐに撤去することを求めている。
一方、市当局は、足場は公共の安全性を確保するもので、期間に関わらず、ビルの修繕が必要な間は継続して設置すべきと主張している。
1979年、同区115丁目にあるアパートからの落下物によって学生が死亡した事故をきっかけに、市議会は80年、現場の定期検査と足場の設置を義務付ける条例を成立した。90年には市内の足場は千ほどだったが、2015年には6667件の新設許可が下りたという。
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