13日付のパッチによると、ニューヨーク市の歴史的建造物保存委員会は同日、サリバン・トンプソン歴史地区を保存地区として承認した。
中でも、グリニッチビレッジ歴史保存会(GVSHP)が強く保存を望んでいたハウストン、マクドゥーガル、ワッツ、ウエストブロードウェーの4本の通りに囲まれる10ブロックは、160軒もの風格のある建物が並び、そのほとんどは19世紀初頭から1920年までに建てられた趣がある建造物だという。
GVSHPによると、同地区は建物が古いため数軒まとめて買い上げ、取り壊して再開発しようとする不動産開発業者が後を絶たず、保存地区の承認がなかなか下りないことから地元住民の間には不安が広がっていた。
GVSHPの代表は、同地区の建物について「フェデラル様式やギリシャ復興様式の長屋から、移民が住んだテネメントと呼ばれる共同住宅など、どれも100年以上の歴史がある」と説明し、「移民の歴史とニューヨークの多様性を物語る素晴らしい遺産が語り継がれるので安心した」と喜びを語った。
同地域は、隣接する2つの地区も既に歴史地区に指定されているため、これでGVSHP管轄全域が指定地区となった。