ギャングが金融犯罪に進出 カード詐欺で35人起訴

 13日付のエーエム・ニューヨークによると、ブルックリン区地方検事局は同日、大規模なクレジットカード詐欺などの疑いで、同区ブラウンズビルを拠点とする犯罪組織、フッドスターズの構成員および準構成員35人を起訴したと発表した。
 ニューヨーク市警察(NYPD)が昨年秋に開始した捜査では、フェイスブック上でやりとりされた構成員同士の個人的なメッセージを証拠に挙げ、逮捕状を発行するという同局で初のケースとなった。同区のエリック・ゴンザレス代理地方検事は、「金融犯罪は、ギャング構成員による犯罪活動の新たな巣窟」と述べた。
 被告らは、ハッカーが盗んだ財務情報を売る闇サイトから数千人の個人情報を買い取り、パーキングメーターに1ドルをチャージすることで利用可能かを確認していたという。また、被告らはコカイン密売の共同謀議や複数の麻薬関連の罪でも起訴されている。さらに、十数件の発砲事件にも関与しているとみられ、逮捕された構成員らの銃が9丁見つかり、銃器不法所持罪でも起訴された。
 NYPDのジェームス・オニール本部長は、「このような犯罪の取り締まりは、NYPDの警察活動を高める努力の一環である」と述べた。
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