14日付のメトロ・ニューヨークによると、ニューヨーク市ホームレス・サービス局(DHS)が、高額な費用を支払い、ホームレスをマンハッタン区のタイムズスクエアのホテルに宿泊させていたことが、市のスコット・ストリンガー会計監査官が同日発表した報告書により、明らかになった。
市は、1泊600ドル(約7万円)以上するホテルにホームレスを宿泊させ、一晩の合計額は40万ドル(約4600万円)に達していたという。
DHSは2015年11月、324世帯のホームレス家族を市のホテルに宿泊させた。今年10月までにその数は2069世帯に膨れ上がり、ホテル1泊の宿泊料金は163ドル(約1万9千円)から194ドル(約2万2千円)に値上がりしていた。市が昨年11月から予約した市内のホテルの数は42万5千室に上り、その費用の支払いに7290万ドル(約84億円)が費やされたという。
次期市長選への出馬が予想される同氏は市に対し、異例ともいえる状況を解決するための包括的で透明性の高い指針を打ち出すよう求めた。
ブロンクス区の集合住宅で暖房機器の爆発により幼い姉妹が死亡した7日の事故に続き、同発表はDHSの汚名となった。