13日付のニューヨーク・タイムズによると、マンハッタン区から8マイル(約13キロ)西のニュージャージー州ラザフォードで、西半球最大となる大型複合施設「アメリカン・ドリーム」の建設工事が再開された。
2003年、「ザナドゥー」の名称で計画が進められた同施設の3番目となる開発業者、ファイブ・グループによると、約8カ月間中断されていた工事を再開し、オープンは2018年を予定している。290万平方フィート(約26万9千平方メートル)の敷地内には、小売店や屋内スキー場、水族館、屋内ウォーターパーク、4つのローラーコースターを有する屋内遊園地が建設される。
7割のテナントは決まっているが、建設費として既に7億ドル(約830億円)を費やしている上、工事に1日100万ドル(約1億2千万円)かかり、通信販売などの利用者増加から全米のモールなどは軒並み業績が低下しているため、完成前から懸念の声も上がっている。
同社は9月、工事費に充てるため10億ドル(約1200億円)以上の免税社債を販売する計画だったが、訴訟により遅れた間にドナルド・トランプ氏が次期米大統領に選出され、金利が上昇し、投資家は債券市場に慎重になったという。