15日付のNY1によると、本格的な冬を迎え、ニューヨーク市内の動物園では寒さに弱い動物のための防寒対策が行われているという。
スタテン島動物園では、暖房や加湿器などが設置された室内飼育部屋が用意され、寒さに弱いカメやトリなどの動物は冬の間、そこで飼育される。動物園の専属獣医であるサラ・ケイ氏によると、普段から室内で飼育される動物には、暖をとるためのヒーティングパッドなどが与えられるという。一方、1年中溶けることのない永久凍土が広がる北極圏に生息するキツネやヒョウなど、野生では寒冷地に暮らす動物たちが、冬に生き生きと動き回る姿を楽しむことができる。
また、カンガルーやエミューなど温暖な地域原産の一部の動物も、寒さに適応することがあるという。人間のように動物たちの寒さ対策も「厚着」をすることのようで、ケイ氏は、「長年寒い環境で暮らしていくうち、しのぐ方法として毛が厚くなることがある」と話す。環境に適応し、毛を厚くすることで体温を閉じ込め、保温する効果がある。
ケイ氏は、寒いニューヨークでは、特に小型犬など家庭で飼われているペットにも対策が必要と述べ、セーターや靴の着用を勧めている。