16日付のFOX5によると、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社(PA)警察の警官44人が、勤務時間中にもかかわらず休憩室に長時間居座るなど職務怠慢で摘発されたことが分かった。
PAのマイケル・ネストー監察官は現在も、PA警官の勤務実態を今年春までさかのぼって調査中で、中でもPAが運営する鉄道「パストレイン」各駅での深夜勤務に焦点を当てているという。
これまでに判明した職務怠慢の内容は、パトロールをさぼる、勤務中に抜け出す、勤務終了前に帰宅するといったものから、勤務時間のほとんどを休憩室で過ごすといった職務放棄に当たるものまでさまざま。摘発された44人は、在籍する警官全体の3分の1にも及ぶ。
今回の摘発について、同監察官は「違反の内容はどれも悪質」と述べ、「利用者の安全を守るという重大な職務を怠り、その信頼を裏切った罪は大きい」と非難した。
これに対し、警官の労働組合、巡査慈善協会(PBA)は「安全を守るという職務を怠る者に対して、PBAは常に厳しい態度で臨んでいるが、それを証明できるものは提出されていない」と反論。しかし、PAは、摘発した警官らに懲戒処分を科すことを決定した。