5日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、マンハッタン区のニューヨーク州高位裁判所は同日、ニューヨーク市ではEシガレット(電子たばこ)を一般のたばこと同様に規制するとした第一審の判決を支持し、控訴を棄却した。
市では2002年、飲食店やビーチなど、公共の場でたばこを吸うことを禁止するスモークフリー・エアー法が成立し、03年3月30日から施行となったが、14年4月29日に、ペン型ヴェポライザーなどの電子たばこも同条例の対象とし、これらを公共の場で吸引することを禁止する条例への修正が行われた。これを受け、喫煙者の権利を主張する団体などが、同条例は違憲であると批判した。
非営利喫煙者擁護団体、NYC CLASHは、電子たばこと一般のたばこは異なったものであり、関連性のない対象物を一括して規制することは、州憲法に違反すると主張して高位裁判所に訴えを起こした。しかし、同裁判所は15年5月、同団体の訴えを棄却していた。
市法律課の広報担当は同日、「立法の過程で、同条例の対象物については市民に向けて明確に特定されており、控訴審の判決に満足している」との声明文を発表した。