5日付のDNAインフォによると、タクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」は、ニューヨーク市がタクシーの乗降場所など利用者の個人情報を収集する計画であると警告する声明文を発表した。
市タクシー・リムジン委員会(TLC)は同日朝、有料の配車サービスに、利用客が乗降車する場所の記録の提供を義務付ける条例案について、集会を開いた。これを受け、ウーバーは、「市とTLCは既に、ウーバーなどの配車サービスに乗車場所など多くの機密性の高い個人情報を提出することを義務付けているが、今度は降車場所まで、さらなる情報の提出を求めている」とし、市がIDNYC申請の際に得た情報の削除のために戦っているのと同じ時期に、不必要かつ容易に漏えいする恐れのある個人情報を収集するのは理解し難いとの見解を示した。
一方、TLCによると、乗降場所の情報は運転手の勤務状況を把握するためのもので、利用者の個人情報収集が目的ではないという。新しく提示された条例案では、運転手の過度な疲労防止のため、1日の乗車を10時間までに、また次の勤務まで8時間開けることを義務付けるという。TLC所属の車両は、既にこうした記録の提出を開始している。