5日付のニューヨーク・タイムズによると、アマゾンがマンハッタン区にアマゾン・ブックスをオープンし、実店舗経営の本格参入を拡大することが分かった。同社は既にシアトル、サンディエゴ、ポートランド市などで同様の実店舗を展開させており、春先にオープン予定の同区の店舗は全米で8つ目となる。
同社広報担当のデボラ・バス氏によると、ニューヨーク市の第1号店はコロンバスサークルのショッピング施設、タイムワーナー・センター内にオープンするという。このほかにも、シカゴやボストン市郊外のデッドハム、また、ニュージャージー州のパラマスにも近々実店舗をオープンさせる予定だという。
オンラインショッピングがメインの同社は、実店舗展開に対しこれまで慎重な態度を見せていたが、ここへきて実店舗に関する戦略を加速させている。明確な理由は発表されていないが、昨年のホリデーシーズンに記録されたオンラインショッピング売上の38%を同社が占めていることからも分かるように、同社は世界有数の配送網を誇る業界最大手とも呼べるまでに成長したため、これからは実店舗展開にも本格参入することで、さらに事業を拡大するのではないかとの見方もある。