インディアンポイント原発閉鎖  エンタジー社が閉鎖に合意

 9日付のニューヨーク・タイムズによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は同日、マンハッタン区ローワーマンハッタンで行われた施政方針演説で、ウエストチェスター郡ブキャナンにあるインディアンポイント原子力発電所を閉鎖する計画であることを発表した。
 エンタジー社が運営する同発電所は、メトロポリタンエリアに50年以上にわたり低価格の電力を供給してきたが、州と同社は、同発電所を2021年4月までに閉鎖することで合意した。
 同発電所の閉鎖による送電網や電気代、同発電所の従業員や地域経済への影響は最小限に抑えられる予定で、これまで個人的に原子炉の閉鎖を訴えていた知事は、「ミッドタウンからそう遠くない距離にある時限爆弾撤去のための厳しい交渉だった」とし、「大きな危険性を除去し、安心感をもたらし、ニューヨーカーは安心して眠れるだろう」と述べた。
 州は、閉鎖にかかる費用を負担しない。同社の幹部やエネルギー専門家は、同発電所が供給していた、ニューヨーク市とウエストチェスター郡の消費電力量の4分の1に当たる2千メガワットの電力を、閉鎖後、州がどのように賄うのかを疑問視している。
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