9日付のABCニュースによると、フロリダ州のフォートローダーデール・ハリウッド国際空港で6日に起きた銃乱射事件の容疑者が、昨年の大晦日にニューヨーク市を訪れる計画であったことが明らかになった。
エステバン・サンティアゴ被告は当初、2016年12月31日発のニューヨーク行きの航空券を予約していたが、何らかの理由でキャンセルし、数日後にフォートローダーデール行きの片道航空券を購入していた。ニューヨーク市警察(NYPD)のテロ対策本部は、同被告が市内に滞在する予定であったのか、または単に他便への乗り換えのために経由するつもりだったのかなど、当初の計画について捜査を進めている。
市内全域にわたり、多数の警官が配備される大晦日の厳重な警備体制が、市での犯行を思いとどまらせたのではと、当局は考えている。
同被告は6日、同空港に到着した43分後、9ミリ拳銃をウエストポーチから取り出し発砲した。この事件で5人が死亡、6人が負傷した。
同被告と過去に交際していた女性によると、同被告は、州兵として派遣されていたイラクから2011年に帰還して以来、錯乱するようになり、父親が死亡してから症状が悪化していたという。