10日付のDNAインフォによると、ブロンクス動物園が今年も「ゾウの扱いが悪い動物園」に選ばれたことが分かった。
動物愛護の非営利団体「動物を擁護する会」は、北米にある動物園のうちワースト10を選んで毎年発表している。昨年、不名誉な称号を得た同園は、今年も悪い評価を受けた。同団体の会長、マリリン・クロップリック博士は、ゾウたちは依然として狭い場所で越冬を余儀なくされ、「不快で倫理にも反する」と痛烈に批判。冬の間は、暖かい保護地域に移送するなどの措置を講じるべきとしている。
さらに、同団体の生物学者トニ・フロホフ博士は、ほかのゾウからの攻撃から守るため独房に入れられているハッピーの飼育環境も昨年から改善がみられないと指摘する。「これでは到底、汚名返上できない」というのが博士の出した結論だ。同園は、この件についてコメントしていない。
ワーストは、シアトル市立動物園から移送されたゾウを、寒い中飼育して死なせたオクラホマ市立動物園だった。ニューヨーク州のバッファロー動物園は、昨年の9位から6位になり、ここでもゾウたちが寒い環境の中で冬を過ごさねばならないと非難されている。