11日付のCBSニューヨークによると、米郵政公社(USPS)の職員が5日、郵便物から現金などを盗んだとして逮捕された。
申し立てによると、ダーリーン・ワシントン被告はマンハッタン区西34丁目の郵便物処理センターに勤務していた間に、扱う郵便物の中から現金や宝くじ券、ギフトカードなど毎週1200ドル(約14万円)相当を抜き出していた。被害額は過去4年間で、数十万ドルにも上る見込みだ。
被告の犯行は、行方不明になったアマゾンのギフトカードについて調査が行われた際、被告の購入履歴にたどり着いたことから発覚した。盗まれたのは現金やギフトカードだけでなく、「封筒に貼られたシールが気に入ったから」と、子どもがサンタクロースに宛てた手紙にまで及んでいた。被告の逮捕を知って地元住民は、「信頼して郵便物を任せているのに裏切られた気持ち」と憤りを隠せない。
USPSでは、職員による窃盗が頻発しており、先月もブルックリン区で勤務していた職員が、郵便物から盗んだギフトカードを使って成人用おもちゃをインターネットで購入したとして逮捕された。2015年の1年間に、窃盗の罪で逮捕された職員は493人にも上っている。