12日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市内の動物シェルターから集められた500匹以上のネコが、鳥インフルエンザへの感染とまん延防止のため、クイーンズ区ロングアイランドシティにある隔離施設で飼育されている。
動物シェルターの定期検査で鳥インフルエンザにかかったネコが見つかり、市内の動物保護センターの獣医、ロビン・ブレネン氏によると、「どういう経路かは不明」だという。ウィスコンシン大学獣医科のラボで分析したところ、この鳥インフルエンザは特異な種類で、家ネコで発症したのは初の事例。シェルターを消毒している間、ネコを隔離すべきとの結論に達したという。
非営利団体の米国動物虐待防止協会(ASPCA)は、昨年のクリスマス直前から、広い施設の選定や用具の搬入など、移送に向けてさまざまな準備を行ってきた。ボランティアなども参加し、市内3カ所のシェルターからネコを移送し、隔離施設が完成したのは12月29日だった。
ASPCAのティム・リッケイ副会長は、「3~6匹のネコを一緒に飼育し、早期回復に向け尽力する」と述べた。
市当局は、この隔離は45~90日は続くとしている。