17日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市内で自転車専用レーンへの違法駐車が目立って多い地域がこのほど、調査により明らかになった。
昨年10月から市が行政総合窓口311で受け付けた駐車違反に対する苦情約千件のデータを分析したところ、特にマンハッタン区ウエストビレッジ、ブルックリン区ボーラムヒルとパークスロープで苦情が多かった。「自転車専用レーンは全く機能していない」と、ある自転車配達業者の男性はこぼす。マンハッタン区グリニッジビレッジでも苦情が多いという。
取材に答えた同区の女性は、「毎日冷や冷やする」と述べた。アルファベットシティのアパートからヘラルドスクエアまでシティバイクで通勤しているが、自転車専用レーンに二重駐車した違法の車でブロックされているたびに、車道にはみ出すというリスクを冒し、身の縮む思いをするという。
市内では昨年、交通事故死亡者数が過去最低の229人を記録した。一方、その傾向とは裏腹に、自転車を巻き込んだ事故の死亡者数は前年の14から18人に増えているため、早急な対策を望む声が上がっている。