24日付のNBCニューヨークによると、クイーンズ区のごみ収集作業員が約20年間にわたり既に死亡した双子の兄弟に成り済まし、50万ドル(約5700万円)以上の給付金をだまし取っていた疑いで同日、同区の高位裁判所に起訴された。
ニューヨーク州監察長官と同区検事長によると、ロッカウェーに住むトーマス・マーフィー被告(54)は、1962年に生後間もなく死亡した双子のロバートさんの名前で登録した社会保障番号を使い、94年に社会福祉給付金の受給を申請した。その後、低所得者向け医療費補助や州からの食糧と家賃補助、社会保障の給付金など約58万ドル(約6600万円)を約20年間、不正に受給していた。
関係当局によると、被告はロバートさんの名義で2つの異なった住所、銀行口座、運転免許証を所有し、二重生活を送っていたという。被告は2006年から市公衆衛生局に勤務し、年に7万2千ドル(約800万円)を受け取っていたため、給付金の受給資格には該当していなかった。
被告は第2級窃盗罪および第1級業務記録改ざんの罪で起訴されたが、既に罪を認め、不当に受給した給付金の返却に同意した。被告への量刑言い渡しは、4月4日に予定されている。