トランスジェンダーも受け入れ ボーイスカウトが門戸開く

 1月31日付のCNNによると、米ボーイスカウト連盟(BSA)は同30日、生物学的な性別と自分が認識する性別が一致しない、トランスジェンダーの少年の入隊を認めると発表した。
 ボーイスカウトと低学年対象のカブスカウトはこれまで、出生証明書に記された性別が男でなければ入隊を許可していなかったが、地域社会や各州の法律が、性別に対して異なった考え方を採用するようになったので、本人が自覚する性別を尊重するとの方針に改めたという。
 新しい方針では、申込書に記された性別が男であれば入隊が許可される。ガールスカウトなど、そのほかの青少年団体では、既に数年前からトランスジェンダーの入隊を認めている。
 ニュージャージー州では昨年12月、8歳の少年がトランスジェンダーであることを理由に、カブスカウトから除名される事件が起きていた。BSA幹部は、声明文の中でこの件には直接触れなかったが、メンバーの性別を巡る「複雑な問題」に直面したことが方針見直しのきっかけになったと述べた。
 BSAは3年前に、同性愛者であることを公表している者の入隊を認め、2015年には同性愛者が指導者となることを禁止していた規則を廃止している。
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