毎年この時期になると、ニューヨークとその近郊では雪が降ることが多いですが、今年の冬は驚くほど雪が少ないですね。とはいえ、いつ大雪に見舞われるか分かりません。念のため、次の事項を頭に入れておけば、いざというときも腰を痛めずに雪かきができます。
1.まだ雪が降り始めの段階で雪かきを始め、2〜4インチ(約5〜10センチメートル)以上の雪かきはしない。そのほうが雪が軽くて柔らかいので腰を痛めません。吹雪のときでも、頻繁に外に出て雪かきをするほうが、重い雪を一気に持ち上げるより首や腰にとって負担が少なくて済みます。
2.硬くて凍っている雪は絶対に雪かきせず、柔らかい雪だけを雪かきする。硬く凍っている雪はとても重く、それを崩して持ち上げるのは、首や肩、腰の筋肉を傷めてしまいます。
3.持ち上げて雪かきするのではなく、雪を押して歩道やドライブウェーの隅に寄せる。
4.雪かきのシャベルがナイフのようにシャープであることが意外と大事。
5.取っ手が持ちやすく、使い勝手の良いシャベルを選びましょう。
6.シャベルの中間部くらいの位置に手を添えることで、楽に雪をかけます。
7.たくさんの雪を一気に運ぼうとすると、重くて筋肉を傷めてしまいます。少しずつが基本。
8.遠い所をきれいにしようと無理に手を伸ばさない。自分の立っている位置の近辺からきれいにしましょう。
9.雪を乗せた重たいシャベルは、体の近くで持ちましょう。
10.かがむときは、腰と首はまっすぐにして、ひざを曲げること。
11.遠くに雪を投げない。これも筋肉を傷める原因となります。
12.短時間で雪かきを終わらせようと思わず、頻繁に休憩をとり、筋肉を休ませることも大事。
これで雪かきの準備はできました。雪が降った後は、楽しく雪だるまを作れる気持ちと体の余裕が残っているといいですね。
Dr. 石谷三佳
石谷ヘルスセンター院長。パーマーカイロプラクティック大学院卒後、ハーバード大学医学部専門課程終了。米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員も務め、2008年には「Chiropractor of the Year」を受賞。寄稿著者に“Neck Pain…
You Don’t Want It, You Don’t Need It”がある。
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