3日付のアルジャジーラによると、イスラム圏7カ国出身者の米国への入国を禁じたトランプ大統領の大統領令に抗議し、ニューヨーク市内でデリなどを営む数百人のイエメンからの移民らが2日、店を閉めてストライキに参加した。
ブルックリン区会館に2千人以上が集まった同日、市における移民労働者の役割の重要性を訴えた。市内5区には、米市民権または永住権を取得したイエメンからの移民が約8万人暮らしている。多くはデリやスーパーで働いたり経営しているが、同日はストライキでそれらの店舗の多くが閉められた。
デリやスーパーは営業時間が長く、近隣の住民が気軽に集まる場所としても利用されている。ストライキ参加者の中には、米国ビザを申請して手続き中の親戚がいる者も複数いたという。
同区で店を営むアラファト・アルジャマルさん(28)は、イエメンにいる妻と息子を呼び寄せるために、米移民局にビザを申請したが、数日前に2人のビザ発給のための審査が停止されたとの通知を受けた。アルジャマルさんは、ますます長期化するイエメン国内での戦争を懸念し、「毎日彼らのことを心配している。われわれには、家族を連れてくる権利がある」と訴えた。